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いきなりですが、Mellotronの話です。
先月の15日にDream Theaterを見に行ったのですが、
その時ジョーダン・ルーデスがMEMOTRONという
Mellotronのデジタル版を使っていました。
Mellotronはテープを使ったサンプラーの元祖みたいなもので、
ロールに巻いたテープが錘が下がると伸びていき
テープレコーダーのヘッドを通過 → 音が出る。
というものです。
そのテープセットを変えると音色が変わるといったものでした。
(確か1セットに3音色だったような・・・)
テープの走行が錘によるニュートン任せ状態なので
当然安定しているわけもなく
その「ゆらぎ」がなんとも言えない
「わびさび」をかもし出します。
テープはエンドレスではないので
当然長さ分の音しかでない。
確か7秒だったかと思います。
そんな超アナログメカニカルな楽器なんで
メンテナンスも超大変だったようです。
あと・・・・重い。
伸びたテープを巻き上げるためのモーターがついているというのもあるんでしょうが、
つくりが完全木の箱、木も今みたいにスカスカではないので
重いのなんのって(・_・?)
そうなんです。
高校生の時に学園祭で本物を借りてきたことがあるのです。
それを3階のホールに運ぶのが
とてつもなく大変でした。
確か
体の大きな力自慢の人が6人がかりで
やっとだったような気がします。
その時の印象は
「魔法の箱」でした。
小人が入っていて
中でバイオリンを一生懸命弾いているような・・・・
どういうわけかその頃私はギタリストで
それを本番で弾いたのは先輩でした。
King Crimsomのエピタフをやって
途中で音がグライド(滑らかに)上がるところで、
回転を変えるツマミをくっと回したのに、
上がったところで7秒たってしまい
そこで音が切れてしまった。
ということを憶えています。
レンタル屋に聞いたら
「あれやるんだったら。2台いるよ。」
と言われました(^_^;)
その後その音をサンプリングしたものが
AKAIのサンプラーの音ネタや
M-TronなるVstiがでたり、Reasonの音色で出たりしてました。
で再び楽器の形をしたものがMEMOTRONです。
こちらは鍵盤つきのハードウェアサンプラーで
Mellotronの音色をCD-ROMから読み込むものです。
上から見るとMellotronによく似ているのですが
横から見ると
うすっぺらい~
でも
軽くて良さそうです。
そう言えばMellotronが出るときに
ヴァイオリン奏者などスタジオで働いている人たちが
私達の仕事を奪う~
といって騒いだそうです。
結果はMellotronはその人たちの代わりというより
まったく別の楽器としての地位を獲得したんだと思います。
そもそもなんでこんな話になったかというと
今朝久しぶりに
Rushを聞いたせいでした。o○